動画編集で初案件獲得に向けて、2回目のトライアルに挑戦した。1回目は普通に落ちている。それでも挑戦を続ける中で、かなり多くのことを学べた。
結論から言うと、30秒の動画を仕上げるのに10時間かかった。「30秒なのに10時間?」と思うかもしれないが、これが初心者のリアルだ。
トライアル案件の内容
納期:3日。動画:30秒のショート動画。内容:動画編集のメリット・デメリット解説。形式:アニメーション+テキスト中心。条件:参考動画の完コピ。
「30秒ならすぐ終わるだろう」と思っていた。それが大きな間違いだった。
なぜ30秒に10時間かかったのか
① 参考動画の完コピが想像以上に難しかった
クライアントから「この動画を参考にしてください」というサンプルが渡された。フォント・色・テロップのタイミング・効果音——全部を合わせないといけない。
フォントを調べてインストールするだけで30分。カラーコードを確認して設定するのに試行錯誤。テロップの出るタイミングが0.5秒ずれているだけで「違う」と感じる。この繰り返しが続いた。
② 効果音のタイミング合わせが地味に難しい
テキストが出るタイミングに効果音を合わせる作業が、思った以上に時間を取られた。「ここで鳴る」「ここで消える」をコンマ単位で調整していると、30秒の動画でも1時間以上かかる。
③ 最終確認で何度も見直した
完成したと思っても、再生してみると「なんか違う」という箇所が出てくる。黒残りがないか、テロップにタイポがないか、効果音のタイミングが合っているか——これを繰り返しているうちに、気づいたら深夜になっていた。
10時間の内訳
後から振り返ると、時間の使い方はこんな感じだった。
素材確認・構成把握:1時間。フォント・カラー調査:1.5時間。テロップ作成・タイミング調整:4時間。効果音設定:1.5時間。最終確認・修正:2時間。
「30秒の動画」でこれだけかかる。でも初心者がリアルに経験することだと思う。
この経験で得た3つの気づき
① 「短い動画=簡単」は間違い
30秒だから簡単というわけではない。むしろ短い分だけ、1フレームのズレや1秒のテンポの悪さが目立つ。長い動画より短い動画の方が、クオリティの基準が高いとも言える。次から「短い動画だから楽」という先入観は捨てようと決めた。
② 作業時間の見積もりが全然できていなかった
「30秒なら2〜3時間」と思っていたが、実際は10時間かかった。初心者のうちは作業時間の見積もりが全くできない。次回からは「思った時間の3倍かかる」を前提で動こうと決めた。
③ 完コピは最高の練習になる
しんどかったが、完コピ案件は本当に勉強になった。「なぜこのフォントを使うのか」「なぜこのタイミングで効果音を入れるのか」——真似することで、プロの意図が少し分かった気がした。
トライアルの結果
10時間かけて仕上げた動画を提出した。結果は……採用の連絡が来た。
「やっと採用された」という喜びより、「10時間かけてよかった」という安堵の方が大きかった。雑にやっていたら通らなかったと思う。
初心者が最初に通る「時間がかかる壁」は、誰でも経験することだと思う。大事なのはそこで諦めないこと。10時間かかっても、続けていれば少しずつ速くなる。今はその途中にいる。
副業を続けて気づいた本当のこと
副業を始める前、「稼げるかどうか」だけを考えていた。でも続けてみると、稼ぐこと以上に大切なことに気づいた。自分で選んだ仕事をするという感覚。評価がダイレクトに返ってくる緊張感。昨日できなかったことが今日できるようになる成長の実感。これらは会社員として働くだけでは、なかなか感じられないことだ。副業は収入を増やすだけでなく、「自分の可能性を広げる行動」だったと今は思っている。
10時間かかった経験から変わったこと
あの30秒の動画に10時間かけた経験は、今振り返ると遠回りだったとは思わない。完コピという条件だったからこそ、フォント・色・タイミングの一つひとつを妥協せずに合わせる訓練になった。今では同じ作業をここまで時間をかけずにできるようになったが、それは最初にとことん手間をかけたからだと思っている。
2回目以降、同じ作業でも早くなった理由
一番大きかったのは、フォントやカラーコードの調べ方に慣れたことだ。1回目は毎回ゼロから検索していたが、よく使うフォントの候補やカラーコードの調べ方を自分用にメモしておくようにしてから、同じ作業でも迷う時間がかなり減った。地味な準備の積み重ねが、作業スピードに直結すると実感した。
今も時間がかかる作業
正直、効果音のタイミング合わせは今でも時間がかかる作業だ。コンマ単位のズレが気になり出すと、何度も再生して確認してしまう。ここは慣れても近道が見つからない部分で、地道に耳と目で確認するしかないと感じている。逆に言えば、ここを丁寧にやるかどうかで、仕上がりの印象がはっきり変わる部分でもある。
10時間という数字を隠さずに書いた理由
この記事を書くとき、正直「10時間もかかった」と書くのは少し恥ずかしかった。でも、きれいに「効率よくできました」と書くより、実際にかかった時間をそのまま書いた方が、同じように苦戦している人の役に立つと思った。最初から早くできる人はいない。時間がかかること自体は、決して恥じることではないと今は思っている。
クライアントに時間がかかることを正直に伝えるか
納期には間に合わせたが、途中で「このペースで本当に終わるのか」と不安になった瞬間があった。結果的に間に合ったので黙って提出したが、もし間に合わなそうな兆候があれば、早めに進捗を共有すべきだったと今は思う。初心者のうちは特に、想定より時間がかかることを前提にスケジュールを組んでおいた方が安全だと学んだ。
完コピ案件から学んだ観察力
参考動画を完コピするという条件は大変だったが、同時にプロの作った動画を隅々まで観察する良い機会にもなった。テロップが出るタイミング、効果音を入れる場所、カットの切り替えの間隔——普段何となく見ていた部分を、数値やタイミングまで分解して見る癖がついた。この観察力は、その後の案件でも役に立っている。
次に完コピ案件が来たらどうするか
もし今、同じような完コピ案件が来たら、最初に参考動画を一度通しで見るのではなく、フォント・カラー・テロップのタイミング・効果音の位置をリストにしてから作業に入ると思う。1回目は感覚で真似しようとして手戻りが多かったが、要素ごとに分解してチェックリスト化しておけば、同じクオリティでももっと短い時間で仕上げられるはずだ。経験を積むというのは、こうした作業の順番や段取りを自分の中に蓄積していくことなのだと感じている。
完コピトライアルで最初にチェックすべき5項目
今振り返ると、最初に参考動画をこの5つの視点で分解してから作業に入れば、10時間はもっと短縮できたと思う。
- フォント:種類・太さ・サイズが参考動画と一致しているか
- カラー:テロップの文字色・背景色・縁取りのカラーコード
- テロップの位置とタイミング:出現位置、出るタイミング、消えるタイミング
- 効果音:鳴らす場所・音量・種類
- カットの間隔:カット切り替えの秒数、テンポ感
感覚だけで真似しようとすると、この5つを行ったり来たりして手戻りが増える。先にリスト化してから1項目ずつ潰していく方が、結果的に早い。
完コピ案件についてよくある疑問
Q. 完コピトライアルで一番評価されているのはどこ?
自分がクライアントとのやり取りを振り返って感じたのは、完成度の高さそのものより「参考動画の意図をどれだけ理解して再現できているか」だった。フォントやカラーが1つ2つずれていても、テロップの出し方や間の取り方といった”作り手が意識していたであろう部分”を拾えているかが見られている印象がある。
Q. 参考動画に似せすぎると著作権的に問題にならない?
この点は自己判断せず、必ず案件の条件文とクライアントへの確認を優先すべきところだと思う。今回のトライアルは「参考動画に完全に寄せる」ことが応募条件として明記されていたクローズドな案件だったので、その指示の範囲内で作業した。条件に書かれていない案件で参考動画への寄せ具合に迷ったときは、作業を始める前にクライアントに確認するようにしている。
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