医療系動画のフォント、何を使えばいいかわからなかった
動画編集の副業を始めたとき、BGMの次に迷ったのがフォントでした。
「なんでもいいからとりあえず見やすければいいか」と思っていたのですが、クライアントから「フォントが少し合わない気がする」と言われたことがあって、初めてフォント選びの重要さに気づきました。
改めて考えてみると、医療系の動画って見る人が「信頼性」を無意識に求めています。フォントが雰囲気に合っていないだけで、どこか素人っぽく見えてしまう。BGMと同じで、「気にならないのが正解」というやつです。
この記事では、副業で医療系動画を編集してきた自分が、Premiere Proで実際に使っているフォントと、シーン別の選び方の基準をまとめます。
医療系動画のフォントに求められる2つの軸
フォントには無数の種類がありますが、医療系動画に絞ると求められる特性はシンプルです。自分が案件をこなしながら気づいたのは、大きく2つの方向性です。
① 可読性の高いゴシック体
医療系動画で一番使うのがこの方向性です。具体的な特徴は以下のとおりです。
- 線の太さが均一で、画面上でくっきり見える
- 文字の形がシンプルで、小さいサイズでも読みやすい
- 余計な装飾がなく、清潔感がある
- 動きのある映像に重ねても視認性が落ちない
説明テロップ・字幕・数値の表示など、情報を正確に伝える場面に向いています。「読みやすいこと」が最優先なので、デザイン性より機能性を重視する場面です。
② 柔らかさのある丸ゴシック体
もう一つよく使うのが、丸みのある柔らかい印象のフォントです。こちらは以下の場面に向いています。
- 患者や一般向けの親しみやすいメッセージ
- スタッフ紹介・クリニックの雰囲気づくり
- リハビリや予防医療など、やわらかいトーンの内容
「信頼感は保ちつつ、堅くなりすぎない」という場面で使います。明朝体はほぼ使いません。画面上での視認性が下がりやすく、動画との相性がよくないためです。
Premiere Proで実際に使っているフォント
自分がPremiere Proで医療系案件に使っているフォントを具体的に紹介します。どれも無料または標準搭載で使えるものに絞りました。
Noto Sans JP(Googleフォント)
医療系動画のメインテロップとして一番使っているフォントです。Googleが開発した日本語対応のゴシック体で、無料で使えます。
細めのウェイト(Regular・Light)はキャプションやコメントに、太めのウェイト(Bold・Black)は見出しや強調したいワードに使い分けています。ウェイトのバリエーションが多いのが便利で、1種類のフォントで動画全体のテロップをそろえられます。
源ノ角ゴシック(Adobe Fonts)
Adobe Creative Cloudに加入していれば無料で使えるフォントです。Premiere ProはAdobe製品なので、Adobe Fontsのフォントはそのまま使えます。Noto Sans JPと似た系統ですが、こちらのほうが少し字形がシャープでプロフェッショナルな印象があります。
クライアントによっては「より硬い印象」を求めることがあるので、そういう案件では源ノ角ゴシックを使うことが多いです。
M PLUS Rounded 1c(Googleフォント)
丸ゴシック系で使いやすいフォントです。ゴシック体ほど硬くなく、かといってポップすぎない絶妙なバランスが医療系のやわらかいシーンに合います。スタッフインタビューやクリニック紹介の字幕で重宝しています。
シーン別のフォント選びの目安
| シーン | 推奨の方向性 | フォント例 |
|---|---|---|
| 説明・字幕テロップ | 可読性重視ゴシック | Noto Sans JP / 源ノ角ゴシック |
| タイトル・見出し | 太めのゴシック | Noto Sans JP Bold〜Black |
| スタッフ紹介・名前テロップ | 丸ゴシック | M PLUS Rounded 1c |
| クリニック・施設紹介 | 丸ゴシックまたは細ゴシック | M PLUS Rounded 1c / Noto Sans JP Light |
| 数値・データ表示 | 視認性重視ゴシック | Noto Sans JP / 源ノ角ゴシック |
フォント選びでやってしまいがちなミス
デザイン性の高いフォントを使ってしまう
最初のころ、「せっかくだからおしゃれにしたい」と思って手書き風や装飾系のフォントを使ったことがあります。クライアントからは「ちょっとイメージと違う」と言われました。フォントは目立たないほうが正解で、「このフォントいいな」と視聴者に思わせたら負け、くらいの感覚が正しいと思っています。
フォントをバラバラに使いすぎる
1本の動画で複数のフォントを混在させると、統一感がなくなって素人っぽい仕上がりになります。自分のルールとして、1本の動画で使うフォントは原則2種類まで(メインとアクセント用)に絞るようにしました。これだけで見た目の完成度がぐっと上がります。
フォントの太さ(ウェイト)を意識していなかった
見出しはBold、本文テロップはRegular、補足情報はLightというようにウェイトで役割を分けると、フォント1種類でもプロっぽく仕上がります。
Premiere Proでのフォント設定のコツ
エッセンシャルグラフィックスパネルでスタイルを保存する
フォント・サイズ・色・ウェイトなどをまとめて「スタイル」として保存できる機能があります。一度設定を保存しておけば、同じ案件内で何度も同じ設定を再現できます。継続案件では特に時短になるので、最初に設定しておくことをおすすめします。
テキストに縁取りを加えるときは細めに
縁取りを太くしすぎると文字が潰れて読みにくくなります。1〜2px程度の細い縁取りに、少し透明度を下げた黒を使うと自然に馴染みます。
まとめ
- 基本はゴシック体。可読性を最優先にする
- やわらかいシーンには丸ゴシック体を使い分ける
- Noto Sans JP・源ノ角ゴシック・M PLUS Rounded 1cを軸にする
- 1本の動画でフォントは2種類まで。ウェイトで変化をつける
- フォントは「気にならないのが正解」
まずはNoto Sans JPだけで1本仕上げてみると、感覚がつかみやすいと思います。
テロップといえば、入れ方の効率化も大事
フォントが決まったら、次はテロップをいかに速く・正確に入れるかが課題になります。
👉 Premiere Proテロップ一括入れ方【時短テク3選】
また、テロップに合わせたBGMの選び方については以下の記事も参考になります。

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