1動画5枚、地味にめんどくさかったテロップ作成
医療系YouTube動画の編集を継続で受けるようになってから、正直一番時間を取られていたのが「テロップ作成」でした。専門用語が多く、聞き取りにくい単語も多いので、自分で1つずつ調べながら文字起こしを直していく作業に、1本あたり3時間くらいかかっていたと思います。
さすがにこれは割に合わないと感じて、クライアントに単価アップの相談をしたことがあります。そうしたら「単価はそのままでいいので、専門用語集を渡します」という提案があり、用語集をもらえることになりました。ただ、用語集をもらっても、それを使って効率化する仕組みまでは自分で作る必要がありました。
納期ギリギリまで追い込まれて、ようやく本気で時短を考えた
正直に言うと、用語集をもらった直後からすぐに時短できたわけではありません。しばらくは今まで通り手作業で直していて、あるとき納期がギリギリになってしまい、「これはもう根本的に時短しないとどうにもならない」という状況に追い込まれました。そこからYouTubeやAIで調べまくって、今のフローに辿り着きました。
実際のテロップ作成フロー
今実践している流れは、次のようなステップです。
- Premiere Proの自動文字起こし機能で、動画から文字データを書き出す
- その文字起こしデータをClaudeに渡す
- クライアントからもらった専門用語集も一緒に渡して、用語の誤認識を修正してもらう
- テロップ用に「単文にする」「である調に統一する」「読点(、)は改行せず空白で表現する」というルールで整形してもらう
- 完成したデータをsrtファイルとして書き出す
- Premiere Proにsrtファイルを読み込んで貼り付け
ポイントは、専門用語の修正とテロップ表記のルール統一を、一度にまとめてAIに任せているところです。以前は「聞き取り→用語チェック→文字数調整」を全部自分の頭の中で順番にやっていたので、そこがまるごと圧縮された感覚があります。
テロップのルールを決めておく理由
テロップは読みやすさが命なので、次のルールを毎回徹底しています。
- 単文にする:一文が長いと画面内に収まらず、視聴者が読み切れない
- である調に統一する:医療系動画は「ですます調」だと間延びしやすいので、である調でテンポよく
- 読点は空白で表現する:句読点をそのまま入れると窮屈な印象になるので、間として空白を使う
このルールをAIに毎回同じ形で指示することで、仕上がりのブレがなくなりました。
やりがちなミス
- 用語集をもらっても手作業で直し続けてしまう:せっかくの資料をただの参考程度にしか使えていないケース
- AIに丸投げして確認しない:専門用語は誤変換のリスクがあるので、最終チェックは必ず自分の目で行う
- テロップのルールを毎回言語化せずに感覚で直す:仕上がりが日によってブレる原因になる
Before/Afterの早見表
| 作業内容 | 所要時間 | |
|---|---|---|
| Before | 自分で1つずつ用語を調べながら手直し | 約3時間/本 |
| After | 文字起こし→AIで用語集加味の修正・整形→srt貼り付け | 約40分/本 |
まとめ
- 専門用語が多い動画のテロップ作成は、用語集×AIの組み合わせで大幅に時短できる
- 単価交渉がきっかけで専門用語集をもらえたのは大きかった
- 納期ギリギリの追い込まれた状況が、結果的に時短方法を本気で探すきっかけになった
- テロップのルール(単文・である調・読点は空白)を固定し、AIへの指示を毎回同じにすることで仕上がりが安定した
- 1本あたり3時間→40分まで短縮できた
テロップ作成以外にも、副業の収益状況はこちらの記事で正直に公開しています。
用語集をもらってからも工夫が必要だった理由
専門用語集をもらえたこと自体は大きな前進でしたが、それだけでは完全な解決にはなりませんでした。用語集はあくまで単語のリストであって、文字起こしのどの部分がどの用語に該当するのかを判断し、実際に置き換えていく作業は、また別に必要になります。最初はこの照合作業を自分の目で一つずつ行っていたのですが、これもまた地味に時間がかかる作業でした。
AIに文字起こしと用語集を一緒に渡すようになってからは、この照合と修正の作業もまとめて任せられるようになりました。単に用語集をもらっただけでは終わらず、それをどう活用する仕組みを作るかまでを考える必要があったのだと、後から振り返って思います。
テロップのルールを固定したことによる副次的な効果
単文・である調・読点は空白、というルールを固定してAIに毎回同じ形で指示するようになってから、自分自身のテロップに対する意識も変わりました。以前は感覚で修正していた部分を、明確なルールとして言語化したことで、自分でチェックする時の判断基準も明確になったのです。
結果として、AIが出してきた仕上がりに対して「なんとなく違う気がする」で終わらせず、「このルールに沿っているか」という具体的な視点でチェックできるようになりました。これはテロップ以外の作業でも活かせる考え方だと感じています。
今後の展望
今は文字起こしから用語修正、テロップ整形までをAIに任せていますが、今後はさらに、専門用語の読み方(ルビ)の確認や、話速に応じたテロップの文字数調整なども合わせて相談してみたいと考えています。医療系動画は専門用語が多い分、まだまだ工夫の余地がある領域だと感じているので、少しずつ改善を重ねていきたいです。
納期に追い込まれた経験から学んだこと
今回のテロップ時短の工夫は、余裕がある時に思いついたものではなく、納期がギリギリになって「もうこれしかない」という状況の中で辿り着いたものでした。振り返ってみると、余裕がある時ほど今までのやり方を変えようとは思わず、切羽詰まった時にようやく本気で改善策を探す、というのが自分のパターンなのかもしれません。
この経験から、次からは納期に追い込まれる前に、余裕があるタイミングでも「もっと良いやり方はないか」を意識的に探す習慣をつけたいと感じています。追い込まれてからの改善は、精神的な負担も大きいので、できれば余裕のあるうちに試行錯誤しておきたいところです。
3時間かかっていた作業が40分になったことで、単純に空いた時間を他の案件に回せるようになったのはもちろんですが、それ以上に、納期に追われるプレッシャーそのものが減ったことが、精神的には一番大きな変化だったと感じています。時短は数字の話だけでなく、日々の余裕にも直結しているのだと、今回改めて実感しました。
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