医療系動画のテロップ、1本3時間かかっていた
医療系YouTube動画の編集を継続で受けるようになってから、一番時間を取られていたのがテロップ作成でした。専門用語が多く、聞き取りにくい単語も多いので、1つずつ調べながら文字起こしを直していく作業に、1本あたり3時間くらいかかっていたと思います。
さすがに割に合わないと感じて、クライアントに単価アップの相談をしました。すると「単価はそのままでいいので、専門用語集を渡します」という提案があり、用語集をもらえることになりました。
ただ、用語集はあくまで単語のリストです。文字起こしのどこがどの用語に当たるのかを照合して置き換える作業は、結局自分でやる必要がありました。しばらくは今まで通り手作業で直していて、納期がギリギリになったところで、「これは根本的に変えないと無理だ」と追い込まれました。そこからYouTubeやAIで調べまくって、今のフローに辿り着いています。
実際のテロップ作成フロー
今実践している流れは次の6ステップです。
- Premiere Proの自動文字起こし機能で、動画から文字データを書き出す
- その文字起こしデータをClaudeに渡す
- クライアントからもらった専門用語集も一緒に渡して、用語の誤認識を修正してもらう
- テロップ用に「単文にする」「である調に統一する」「読点(、)は改行せず空白で表現する」というルールで整形してもらう
- 完成したデータをsrtファイルとして書き出す
- Premiere Proにsrtファイルを読み込んで貼り付ける
ポイントは、専門用語の修正とテロップ表記のルール統一を、一度にまとめてAIに任せているところです。以前は「聞き取り→用語チェック→文字数調整」を全部自分の頭の中で順番にやっていたので、そこがまるごと圧縮された感覚があります。用語集との照合という地味に重かった作業も、ここでAIに渡せるようになりました。
実際にAIに渡しているのはこれだけ
毎回長いプロンプトを打ち込んでいるわけではありません。テロップのルール(単文にする・である調に統一する・読点は空白で表現する、など)は最初に一度だけ伝えておいて、あとは案件ごとに「文字起こしのテキスト」と「クライアントからもらった専門用語集の表」をそのまま貼り付けているだけです。用語集は表計算ソフトからコピーした形のまま、整形せずに渡しています。
ルールを毎回書き直さなくていいようにしておくと、同じ形式のテロップ案が安定して返ってくるので、指示自体はどんどんシンプルになっていきました。
Before/Afterの実例
用語集を渡す前は、聞き取りにくい専門用語がそのまま誤変換された状態で出てくることがありました。例えば「アライメント」が「アライベント」になっているようなケースです。パッと見て違和感はあっても、専門用語に慣れていないと見逃しやすい種類の誤変換でした。
用語集を一緒に渡すようになってからは、こうした誤変換をAIの段階で拾って正しい表記に直してもらえるようになり、自分でのチェックは最終確認だけで済むようになりました。
テロップのルールを決めておく理由
テロップは読みやすさが命なので、次のルールを毎回徹底しています。
- 単文にする:一文が長いと画面内に収まらず、視聴者が読み切れない
- である調に統一する:医療系動画は「ですます調」だと間延びしやすいので、である調でテンポよく
- 読点は空白で表現する:句読点をそのまま入れると窮屈な印象になるので、間として空白を使う
このルールをAIに毎回同じ形で指示することで、仕上がりのブレがなくなりました。もうひとつの変化は、自分のチェックの基準がはっきりしたことです。以前は感覚で直していたので、AIの出力に対して「なんとなく違う」で終わっていました。今は「このルールに沿っているか」で判断できます。
やりがちなミス
- 用語集をもらっても手作業で直し続けてしまう:せっかくの資料を参考程度にしか使えていないケース
- AIに丸投げして確認しない:専門用語は誤変換のリスクがあるので、最終チェックは必ず自分の目で行う
- テロップのルールを毎回言語化せずに感覚で直す:仕上がりが日によってブレる原因になる
Before/Afterの早見表
| 作業内容 | 所要時間 | |
|---|---|---|
| Before | 自分で1つずつ用語を調べながら手直し | 約3時間/本 |
| After | 文字起こし→AIで用語集加味の修正・整形→srt貼り付け | 約40分/本 |
時短で一番変わったのは「納期のプレッシャー」
3時間が40分になって、空いた時間を他の案件に回せるようになりました。ただ、それ以上に大きかったのは、納期に追われるプレッシャーそのものが減ったことです。今回の工夫も、余裕のある時ではなく、追い込まれて初めて思いついたものでした。次からは、余裕があるうちに「もっと良いやり方はないか」を探すようにしたいと思っています。
今後試したいこと
専門用語の読み方(ルビ)の確認や、話速に応じたテロップの文字数調整も、AIに相談してみるつもりです。試したら、この記事に結果を追記します。
まとめ
- 専門用語が多い動画のテロップ作成は、用語集×AIの組み合わせで大幅に時短できた
- 単価交渉がきっかけで専門用語集をもらえたが、用語集だけでは足りず、使う仕組みを作る必要があった
- テロップのルール(単文・である調・読点は空白)を固定し、AIへの指示を毎回同じにすることで仕上がりが安定した
- 1本あたり3時間→40分まで短縮できた


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