1動画5枚、地味にめんどくさかったイメージ図挿入
医療系YouTube動画の編集では、講師の説明に合わせてイメージ図を挿入する作業があります。1本の動画でだいたい5枚くらい入れるのですが、これが地味に時間を食う作業でした。
「台本のどこに、どんなイメージ図を入れるか」を考えて、さらにAdobe Fireflyで画像を生成するためのプロンプトまで自分で作る。1枚ずつは大したことなくても、5枚分積み重なると、正直「またこの作業か」と面倒に感じてしまう工程でした。動画の内容によっては、専門的な図解が必要な場面もあり、どんな構図が視聴者にとって分かりやすいかを考えるだけでも、想像以上に頭を使う作業でした。
試したきっかけは、やっぱり納期ギリギリ
この作業をAIに任せてみようと思ったきっかけも、テロップの時と同じく納期がギリギリになったことでした。「これもう自分でやってる時間ないな」と思って試しにAIに台本を渡してみたら、意外といけたんです。
そこから、台本を読み込んでイメージ図を入れる箇所を提案してもらい、そのままFirefly用のプロンプトまで作ってもらう、という流れが定着しました。最初は半信半疑でしたが、実際に試してみると、自分では思いつかなかった挿入箇所の提案が出てくることもあり、逆に新しい気づきになることもありました。
最初からうまくいったわけではない
ただし、最初から完璧だったわけではありません。いくつかすり合わせが必要な場面がありました。
1. イメージと違う画像プロンプトが出てくる
最初のうちは、自分が思っているイメージと違うプロンプトが出てくることが多かったです。ここは何度かやり取りしながら、どんなテイスト・構図にしたいかを会話の中で伝えていく必要がありました。特に医療系の動画は、リアルすぎる表現よりも、少し柔らかいイラストタッチの方が視聴者に受け入れられやすいという傾向があり、そのあたりの塩梅を伝えるのに最初は苦労しました。
2. 講師がすでに入れている場面に、AIも図を入れてしまう
これは実際にやってしまった失敗なのですが、講師の説明部分にすでに元々イメージ図が入っている動画があり、そこにAIが提案したイメージ図を重ねて入れてしまったことがありました。「講師がすでに用意している演出部分には入れない」というルールを、後から明確に伝える必要がありました。
この失敗をきっかけに、「どういう場面で入れてほしいか」「どういう場面は避けるべきか」を具体的にすり合わせて、AIに指示として覚えてもらうようにしています。失敗した箇所をそのままにせず、次に活かせる形でルール化しておくことの大切さを、この一件で実感しました。
今の作業フロー
- 台本をAIに渡す
- イメージ図を入れるべき箇所を提案してもらう(講師がすでに演出を入れている箇所は除外するよう指示済み)
- 提案内容を確認し、必要であれば修正の指示を出す
- 確定した箇所ごとに、Adobe Firefly用の画像生成プロンプトを作成してもらう
- Fireflyで画像を生成し、Premiere Proに配置する
この流れになってから、台本を読み込んで挿入箇所を考える最初のステップにかかる時間が大幅に減りました。以前は台本を何度も読み返しながら「ここに図が欲しいな」と手探りで探していましたが、今はまず提案をもらってから、自分の目で最終確認する、という順番に変わったのが大きいです。
やりがちなミス
- 最初の提案をそのまま鵜呑みにする:イメージのズレをすり合わせずに進めると、後から修正が増えて逆に時間がかかる
- 「入れてほしくない場面」を伝えていない:講師側の演出とAI提案が被ってしまうケースがある
- 毎回ゼロから説明し直す:一度すり合わせたルールは、指示として残しておくと次から楽になる
まとめ
- イメージ図挿入は1動画5枚あると地味に負担が大きい作業だった
- 納期ギリギリの状況で試したのがきっかけで、AIに台本読み込みからプロンプト作成まで任せるようになった
- 最初はイメージのズレや、講師の演出部分との重複といった失敗があった
- 失敗から学んだルールを指示として蓄積することで、すり合わせの手間が減っていった
今後も新しいパターンの失敗が出てくるかもしれませんが、その都度ルールとして積み上げていくことで、少しずつ精度が上がっていくと感じています。完璧な仕組みを最初から目指すのではなく、実際にやってみて気づいたことを反映していく、という進め方が自分には合っているようです。
AIを使った時短の工夫は、テロップ作成でも実践しています。あわせてこちらもどうぞ。
AIに任せるようになって変わったこと
この作業をAIに任せるようになってから、単純な時短だけでなく、自分の考え方にも変化がありました。以前は「イメージ図はとりあえず入れておけばいい」というくらいの感覚でしたが、AIに提案してもらう過程で、「なぜここに図が必要なのか」を毎回言語化して伝える必要が出てきました。結果として、なんとなく入れていた図の意図を、自分自身が再確認する機会にもなっています。
また、Fireflyのプロンプト作成もAIに任せるようになったことで、プロンプトの言い回しのパターンがいくつか蓄積されてきました。「医療系動画に合う柔らかいタッチ」「専門的すぎない図解」といった表現を、毎回一から考えるのではなく、過去のやり取りを参考にしながら微調整する形に変わってきています。
今後の課題
とはいえ、まだ完全に自動化できているわけではありません。特に、講師の演出との重複を完全に防ぎきれているかというと、まだ確認作業は欠かせません。台本だけでは把握しきれない、実際の映像の細かいニュアンスまではAIも判断しきれない部分があるので、そこは今後も人の目でのチェックを残していくつもりです。
それでも、ゼロから全部自分で考えていた頃と比べると、作業全体にかかる時間も気持ちの負担も大きく減りました。地味な作業だからこそ、こうした小さな時短の積み重ねが、副業全体を続けやすくすることにつながっていると感じています。
今回のイメージ図挿入の工夫は、他の作業にも応用できる考え方だと感じています。台本という同じ情報源から、テロップも分割案もイメージ図の提案も引き出せるようになったことで、AIへの渡し方そのものが、自分にとって一つの型になりつつあります。今後もこの型を軸にしながら、少しずつ他の工程にも応用の幅を広げていきたいと思っています。
次に新しい案件で似たような編集作業を任された時も、まずはこのフローをベースにしながら、その現場ごとの細かいルールを追加していく形で対応していこうと考えています。地道な作業ではありますが、こうした小さな工夫の積み重ねが、結果的に編集全体のクオリティと効率の両方を底上げしてくれると感じています。
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