「テロップだけなら楽そう」と思って受けてみた
「500円の動画編集って簡単なの?」「テロップのみなら楽そう……」
自分も最初はそう思っていた。動画編集の副業を始めてまだ日が浅く、案件もまだ数本しかこなしていなかった頃。経験を積みたくて、テロップのみのトライアル案件を受けることにした。
結論から言うと、思っていたより普通に大変だった。でも、経験の浅い時期の案件としてはアリだったとも思っている。この記事では実際にやってみた体験をもとに、正直な感想を書いていく。
「テロップのみ=簡単」というイメージを持っている人は多いと思う。自分もそうだった。でも実際にやってみると、簡単かどうかはソフトへの慣れとクライアントの要求レベルによって全然違う。この記事がその判断材料になれば嬉しい。
今回受けた500円トライアル案件の内容
今回受けたのはいわゆるテスト案件だった。内容はこんな感じだ。
- 動画の長さ:約30秒
- 作業内容:テロップ入れのみ(カット編集なし)
- フォント:指定あり
- テロップの色:カラーコードまで指定あり
- 参考動画の完コピが目的
「テロップだけ」と聞くとシンプルに感じるかもしれないが、実際はかなり細かい作業だった。フォントも色もカラーコードレベルで指定されていて、「なんとなく似ていればOK」というものではなかった。ひたすら指示通りに再現する、という作業だ。
やってみて気づいた3つのこと
実際に作業を始めてみると、最初の1時間はほぼ「Premiere Proの操作を確認する時間」だった。フォントの設定場所、カラーコードの入力方法、テロップのサイズ変更——一つひとつは小さな作業だが、慣れていないと都度調べながら進めることになる。「テロップのみ案件は初心者向け」と聞いていたが、ソフトの操作に慣れていない状態だと決して楽ではないと思った。
① 完コピが地味に難しい
参考動画と同じように作る必要があるのだが、これが想像以上に難しかった。フォントと色はコードで指定されているので迷わないが、テロップの位置・サイズ・文字間・行間などは自分で目で確認しながら合わせていく必要がある。
「なんとなく似せる」ではダメで、ちゃんと見比べながら細かく調整しないといけない。30秒の動画でもこの繰り返しが続くので、思ったよりも時間と集中力を使った。参考動画を何度も再生しながら「ここで出てここで消える」を確認する作業は、地味だが手を抜けない部分だ。
特にフォントは、見た目が似ていても別のフォントを使ってしまうと雰囲気が変わってしまう。指定されたフォントをソフトに入れてから作業する、という準備の手間も最初は意外と時間がかかった。「フォント名を調べて→ダウンロードして→ソフトに適用」という流れを初めてやる人は、ここで詰まることが多いと思う。
② タイミング調整に時間がかかる
テロップはただ入れるだけじゃなくて、表示・非表示のタイミングも大事だ。話している内容に合わせて、どこでテロップを出してどこで消すか。参考動画と照らし合わせながらコンマ単位で調整していると、思っていたより時間がかかった。
30秒の動画でもこの繰り返しが続くので、思ったよりも時間と集中力を使った。参考動画を何度も再生しながら「ここで出てここで消える」を確認する作業は、地味だが手を抜けない部分だ。
③ 自動文字起こしはかなり楽だった
今回は動画編集ソフトの自動文字起こし機能を使った。手打ちしなくていいだけでもだいぶ違って、ここはかなり助かった。ただ、認識ミスの修正やタイミングの調整は結局手作業になるので、完全に楽になるわけではない。あくまで「テキスト入力の手間が省ける」という感じだ。
作業時間と時給を正直に計算してみた
今回かかった作業時間は約3時間。報酬は500円だったので、時給に換算するとこうなる。
500円 ÷ 3時間 = 時給約167円
正直、これで稼ぐのはちょっと厳しい。最低賃金を大幅に下回っているし、副業として継続するには単価を上げていかないといけないと改めて感じた。
ただ、これはトライアル案件の話だ。実績を積んで継続案件や単価の高い案件につなげるための「入り口」として考えるなら、また話は変わってくる。
じゃあ500円テロップ案件はアリか?
実際にやってみて、自分はこう感じた。
副業初期の案件としてはアリ
案件数がまだ少ない時期は、ポートフォリオも薄くて単価交渉しにくい。こうしたトライアル案件をこなすことで「テロップ編集の経験あり」と言えるようになるし、作業の見積もり感覚も身についてくる。
また、30秒という短い動画でも、完コピ作業を通じてテロップの細かい作り方・タイミングの調整方法・ソフトの操作感など、実際に手を動かさないと気づけないことが多かった。「お金をもらいながら練習できた」という感覚だ。
同じ条件で続けるのはキツい
一方で、時給167円の案件を何本も続けるのは現実的ではない。副業の目的が収入を得ることなら、単価交渉か、より高単価な案件への移行を早めに考える必要がある。
トライアル案件をこなして実績を積み上げ、継続案件や単価の高い仕事につなげていく——そういう流れを意識して取り組むことが大事だと思う。
単価を上げるために意識したこと
500円案件を終えてから、自分は単価交渉よりも「もっと専門性の高い案件を獲りにいく」という方向にシフトした。テロップのみの案件は参入障壁が低い分、競合も多い。同じフィールドで戦い続けるより、カット編集やBGM選定まで含めた案件を狙ったほうが単価は上がりやすいと感じた。
実際に今抱えている医療系の継続案件は、テロップだけでなくカット編集・BGM・テロップデザインまで一括で担当している。単価はトライアル案件とは比べ物にならないし、毎月安定して仕事がある。最初の500円案件を経験したからこそ、「テロップ作業の工数感」がつかめて、今の案件でも見積もりが立てやすくなっている。
最初から高単価を狙うのは難しいが、低単価案件をただこなすだけで終わるのももったいない。1本ごとに「何を学んだか」「次にどう活かすか」を意識しておくと、同じ時間でも得られるものが変わってくる。
500円テロップ案件をやってわかったこと
今回の経験を通じて感じたことをまとめると、こうなる。
- テロップのみでも、完コピは思ったより細かくて大変
- 30秒の動画でも作業時間は3時間かかった
- 時給換算すると167円——継続して稼ぐには単価アップが必須
- ただし、副業初期の経験積みとしては十分アリ
- 自動文字起こしは使えるが、調整は結局手作業
- フォントのインストールなど、準備の手間も意外と侮れない
「簡単そう」と思って受けたが、実際は丁寧さと集中力が必要な作業だった。ただ、この経験があったから次の案件で同じミスをせずに済んだし、作業の見通しが立てられるようになった。副業初期の案件として受ける価値は十分あると思っている。
副業初期の経験積みとして、テロップのみのトライアル案件はハードルが低くておすすめだ。ただし「楽に稼げる」という期待は持たないほうがいい。時間と集中力はしっかり必要だし、単価を上げていく意識を持って取り組まないと低単価のまま消耗してしまう。経験の浅い時期は実績と学びを得るための投資として割り切って受ける、それが自分の経験から出た答えだ。

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