「動画編集の副業に挑戦してみたけど、なかなか案件が取れない…」
そんな中でやっと見つけた案件の報酬は、780円でした。
正直、「安すぎるやろ…」と思いました。時給で考えたらかなり厳しいし、コンビニで少し買い物をしたらすぐに消える金額です。それでも自分は、この案件を受けました。
今回はその理由と、実際にやってみた正直な感想を”まだ途中の立場”としてリアルに書いていきます。
この記事では、案件が取れない苦しい期間から初めて報酬をもらうまでの経緯と、そのときの正直な感情に絞って書く。実際にもらった修正指摘や評価の詳しい内容はこちらの記事にまとめている。
案件が取れない状態が続いていた
動画編集を始めて最初にぶつかったのが、「そもそも案件が取れない」問題でした。
応募しても返信が来ない。ポートフォリオを出してもスルー。未経験というだけで落とされる。「どうやったら仕事になるんや…」って状態でした。
正直、この時点でちょっと心折れかけてました。
780円の案件を見つけたときの本音
そんな中で見つけたのが、今回の案件です。報酬は780円。
見た瞬間の感想はシンプルで、「いや、安すぎるやろ」でした。バイトした方が絶対稼げるし、正直迷いました。「これやる意味あるんかな?」って。
それでも受けた理由
最終的に受けた理由はひとつです。このまま何もやらない方がヤバいと思ったから。
応募して落ち続けて、実績も増えず、何も変わらない状態。それを続けるくらいなら、「とりあえず一回やってみるか」そんな感じで受けました。
正直、”前向きな決断”というよりは止まりたくなかっただけです。
実際にやってみて感じたこと
やってみてまず思ったのは、「思ってたよりちゃんと仕事やな」ということでした。
クライアントとのやり取りがある。指示をもらう。納期を意識する。完成したら提出する。当たり前ですが、これまでの”練習”とは全然違いました。
修正も普通に入りました。テロップの調整、カットの微調整、細かい指摘。一発OKなんてなかった。でもそれが「仕事」というものだと気づいた。
実際にかかった時間:18時間
「780円なんだから軽い案件だろう」と思っていた。完全に間違いだった。
素材確認・構成把握:1時間。カット編集:3時間。テロップ作成:4時間。BGM・効果音:2時間。そして一番時間を食ったのが、オブジェクトマスクツールの使い方が分からなかった問題だ。これだけで2時間以上溶けた。最終確認と修正対応を含めると、合計18時間くらいかかった。時給換算で43円。笑えない数字だ。
「オブジェクトマスク」とは、動画内の特定の部分だけにエフェクトをかけたり隠したりするツールだ。クライアントの指示に従おうとして使い始めたが、操作が全然分からない。YouTubeで調べて、試して、失敗して、また調べて——気づいたら2時間経っていた。
Premiere Proでは、エフェクトコントロールパネルから使える。特定の人物や物体を自動で追跡してマスクをかけられる便利な機能だが、最初は「どこにあるのか」すら分からなかった。結論としては「エフェクトコントロール→対象エフェクト→マスクの追加→マスクパス」の流れで使う。でもこれを知るまでに2時間かかった。今なら5分でできる。最初の詰まりは誰でも通る道だと思って、焦らずに調べながら進めるのが一番だ。
780円を手にした瞬間の本音
振り込みを確認したとき、最初に思ったのは「これだけか」だった。18時間かけて、43円/時。正直そう思った。半分は虚しかった。
でももう半分は、全然違う感情だった。
「会社員として以外で初めて収入を得た」という感覚。これがじわじわと来た。
会社員になってから十数年、収入は全部「会社からもらうもの」だった。給料日に振り込まれるお金、それ以外の収入を自分で稼いだことが一度もなかった。その状態がずっと当たり前だったから、気づいていなかったけど、実はそれがずっと怖かった。「会社がなくなったら自分には何も残らない」という感覚が、どこかにあった。
その恐怖に、780円が小さな穴を開けてくれた。「自分でも稼げる」という事実が、金額じゃなくて「事実として」生まれた瞬間だった。たったの780円で、何かが変わった気がした。
780円で得たもの
18時間かけて780円。数字だけ見れば完全に赤字だ。でもこの案件から得たものは、金額の何十倍もあった。
- 実績が1件できた:次の応募から「トライアル経験あり」と書ける
- クライアントとのやり取りの流れが分かった:修正対応の感覚もつかめた
- 自分のスキルのレベルをリアルに把握できた
- 知らないツールは必ず詰まる。でも調べれば解決できる:時間の見積もりは最低3倍で考える
- 修正対応はスピードが信頼になる
780円は安い。でもこの経験を買ったと思えば、悪くない投資だったと今は思っている。
この経験が次につながった
実際、この780円の案件をこなした後から、少しずつ状況が変わってきた。
提案文に「トライアル案件を1件完了しました」と書けるようになった。同じような低単価のトライアルに応募したとき、採用される確率が上がった気がする。実績ゼロと実績1件では、クライアントの見る目が違う。やり取りの流れに慣れたことで、作業スピードも上がった。
最初の780円がなければ、その後の流れも生まれなかった。あの18時間は、今の自分の土台になっている。
副業を始めようとしている人へ
「単価が低すぎる案件はやらない方がいい」という意見もある。それも分かる。
でも自分の場合、「実績ゼロ・選ばれない状態」から抜け出すためには、最初の一歩が必要だった。その一歩が780円だった。
「安い」かどうかより「何を得られるか」で判断するのが、最初のうちは正解だと思っている。副業のスタートなんて、こんなもんだ。それでも続けてたら、ちょっとずつ変わってくる。
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